人格障害と発達障害

精神科で看護師をしていた頃、一番苦手なのが「人格障害」の患者さんでした。

たいていの精神科ナースはそうなんじゃないかな~と思います。

 

人格障害ってそもそも治るのかな、ってか病気なのかなって思ったりもします。

遺伝子によるものっていう研究もされているようですが、私の感触でいうと病気と性格の境界線のような印象。だから難しいんでしょうけど。

人格の障害ですから。

誤解を恐れずに言うと、本当に対応が難しい

 

一言でいうと「めんどくさい人」で「キレやすい」ので、スタッフで対応を統一したり約束事を決めておいてもらわないと、まずトラブルを起こします。

ベースが「怒り」なので、ちょっとした事で火がついて怒りキレます。

コチラが泣きたいくらいですが、それでは思う壺なので、なるべく一定の距離をもって、下手なことは言わないようにします。

そこで何か言うとあとで「この人がこう言った」と責任転嫁されるからです。

 

不安定な人間関係の中で育つ事が要因であることが多いようですが、そのために根本的に人が信用できず、人格を形成できずに、本人も不安定な人格になってしまう方が多いようです。大人になっても親を恨んでいる人が多いように思います。それと同じくらい親の愛情を欲している人が多いです。それが空回りというか空虚感の正体であるとは思いますが、本人も簡単には認めません。

一番身近な親が不安定だったために、「安定」を築く事が出来ず、人間関係を破たんさせることでしか、関係を持てない悲しい病気だということも理解できますし、そういう部分は多かれ少なかれ、誰でも感じたことはあるかとも思います。本人が苦しいことも解ります。でも、同情や共感を超える迷惑行為や問題行動が多いのが特徴でもあるので周りの人が疲弊してしまうことも少なくありません。

 

私生活では出来れば関わりたくないのですが、仕事なのでビジネスライクで頑張ります。

でも、こういう人は敏感に嫌悪感も見抜いてしまうので、嫌悪感を見せてもいけないし、好意的にしても危ないです。それが特徴だから、そういうものだ、という風に言い聞かせています。

なるべく偏見を持たないようにするのがコツでしょうか。

 

務めて「必要なことだけ言う」ということにしています。でも、引き離さないようにします。難しいですね。

女の人はこういう気持ちが解らないではないだろうし、微妙なやり取りに小さいことから晒されているので、人格障害の人に対して、敏感だし、苦手な部分がありますが、男の人って案外平気なんですよね。

不思議です。

だからDr達は意外とそういう人の話も聞けるし、そのいう人たちも、要は「女の部分を捨てずに生きている、むしろ武器に生きている」人も多いので、男の人の対応の方がうまくいくことも多いです。

実際、人格障害の人はある意味、魅力的で「自分に気を引くため」になんでもする人が多いので、迷惑な感じでもその「気を引くための演技やいじらしさ」に惹かれる人も多いのかもしれません。容姿端麗な人も多く、IQが高めな人も多いかもしれません。でも、そういう人こそ気をつけねばなりませんが。

 

ある先生が「人格障害と発達障害のカップルは多いよね」と言っていましたが、「確かに!」その通り。

人格障害の人は次々と恋人を変えたり、結婚、離婚している人様々ですが、一人で生きている人は少ないです。

なのに、「孤独です」「鬱です」と言われても、「恋する暇あるじゃん」「結婚してるじゃん」と心の中で思いますが。

こちらは「恋する余裕すらないのに…」と心の中で思っていますが…。まぁそれはおいておきます。

 

人格障害者の執拗な話を発達障害の人はあまり感情がないので聞いていられるのです。

普通の人は感情があるのではっきり言って「聞いていられない」

 

「しつこい」「怒ってばかりいる」「どうでもいいことでキレる」「自殺未遂して気を引く」事が多いので、普通の人は繰り返されると嫌気がさしてしまいます。それを発達障害(発達遅滞ではなくて、高機能障害みたいな人が多いです)の人は淡々と相手できるみたいなんですね。ある意味理にかなってる。

あとは共依存の人もいます。

お互いに愛情と憎悪を共存させて「お互いに憎んでいるのに離れられなくなっている」とうカップルもいます。

「一緒にいなきゃいいのに…」惹かれるんでしょうね。ある部分で支えあっているというか。

人って複雑ですね

 

でも、精神科の患者さんの心って人間の心の凝縮というか縮図なんですね。

だから、どこかで「人間って悲しいな」と思うのです。そしてどこかでは共感してしまうんでしょうね。

 

でも、「目を覚ませ!」「付き合ってられん!」と言いたい事もたくさんありましたけど。

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